建設コンサルタンツ協会九州支部
穐山 泰治支部長
社会課題解決の一翼担う
建設コンサルタンツ協会九州支部の新支部長に穐山泰治氏(西日本技術開発社長)が就任した。長く電力業界に携わってきた経験から「建設コンサルタント業界を一歩引いた立場から見ることもできる」と自身を分析。会員の意見に耳を傾け、課題解決へ官民連携して取り組む姿勢を強調する。
――就任の抱負を
電力業界という違う分野で長く仕事をしていたので、建設コンサルタント業界を一歩引いた立場から見て気付くこともできると思う。まずは協会役員や会員の皆さんの支援をいただきながら職務を全うしていきたい。
九州支部は50年以上の長い歴史があり、6部会と16委員会で活発に密度の濃い事業を活動している。「夢アイデア事業」や「土木遺産な旅」など独自の取り組みもあり、これらを含めしっかりと踏襲していく。
――土木インフラの現状と課題は
激甚化・頻発化する自然災害に加え、道路陥没や水道管破裂による事故など社会基盤の劣化が顕在化してきている。これらの社会課題を解決していく一翼を担うのが建設コンサルタント業界であり、我々に求められている役割も次第に大きくなってきている。国土強靭化実施中期計画にもしっかりと対応していく。
物価上昇により建設コストが増加すると全体の事業量と発注件数が減少する。国はデフレを脱却し成長型の経済をつくると打ち出しているので、全体量を大きくしていかないと経済は縮小していく。国や各県政令市との意見交換会などを通して、そのことを訴えていく。
――業界の課題と解決策は
やはり、担い手不足が大きな課題であり、建設コンサルタント業界の魅力を世の中、特に若い人に知ってもらう取り組みが必要だ。それぞれの企業がしっかりと成り立つため、働き方改革や技術者単価の引き上げなど、経営環境を改善していくのも非常に重要となる。
九州地方整備局などと問題意識が共有され、単価や工期、平準化などを意識的に取り組まれていると感じている。官民の目指す方向は同じなので、連携して更に改善できるよう意見交換していきたい。
――支部会員へのメッセージを
関東支部に匹敵する159社の会員がいて、本社会社が三分の二を占めている。これだけ多くの地域コンサルタント会社が参加されているということは、やはり、支部活動に期待されているのだろう。
地域の課題、特に自然災害に対しては、地の利のある地元企業の存在意義があり、地域に根差して活動できる企業が存続していくことが重要だ。そういった企業の経営がよりよいものになるように、技術力を上げる取り組みの一助となる活動を続けていきたい。
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【略歴】穐山泰治(あきやま・やすじ)。1979年東京大学工学部産業機械工学科卒業、同年九州電力入社。2014年キューデン・エコソル(現九電みらいエナジー)社長、23年西日本技術開発社長。山口県出身、1955年生まれ、69歳。 |