2025年春の叙勲で旭日小綬章を受章
土井組相談役 土井建氏
交流を大事に相互理解深める


 2022年の国土交通大臣表彰の受賞に続き、栄誉を手にした。熊本県建設業協会八代支部の理事を経て、1996年から副支部長を14年、2010年から支部長を8年務めた。熊本県建設業協会では、18年から3期6年にわたり、会長職として舵を取った。「30年もの間、役員を務めたことが受賞に繋がったのではないか」と振り返る。
 19歳で業界に入る決意を固め、大学に進学し土木工学を修めた。父親の営む会社に就職してからは、ひたすら現場業務の日々を過ごす。今でも思い出すのは、宮崎県椎葉村と熊本県の旧・泉村を結ぶ、峰越連絡林道椎葉五家荘線の工事。現場まで片道2時間半かかり、冬は重機の軽油が凍るほど過酷だった。「厳しい仕事でも『負けたくない』という気持ちでなんとかやり遂げた。当時の経験は今でも大切にしており、自分を支えてくれている」。
 39歳の時、転機が訪れる。他界した父親に代わり土井組の経営を担うことに。会社経営でも、協会運営でも、コミュニケーションを大事にする。「社員や会員はもちろん、発注者、議員の方々とも理解を深めてきた。どれだけ素晴らしい考えを持っていても一人では何もできない」。
 昨年8月に土井組の相談役に就いた。現在も呼ばれたら、懇親会等に顔を出している。「経営者同士の仲を取り持つ潤滑油のような存在になれたら。熊本の建設業を後ろから見守っていきたい」と表情を和らげる。これからの業界を背負う経営者には「発注者の意向をしっかりと汲み取った上で、そこに自分なりの考えを含めて訴えていってほしい」と思いを託す。
 海外旅行、天体撮影など幅広く趣味に打ち込んできた。最近は、魚釣りとゴルフに熱を注いでおり、「要職を退いて、やっとできるようになった」と笑みをこぼす。八代市鏡町在住70歳。
2025.6.16掲載

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