国土交通省国交省緑川ダム管理所
江口 秀典所長

万全の体制で安心安全守る



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緑川ダム管理所の新しい所長に就任した江口秀典氏。熊本復興事務所、阿蘇砂防事務所、熊本河川国道事務所で技術副所長を務め、熊本地震の復旧・復興などに奔走してきた。大規模な洪水災害が全国各地で頻発する中、「下流域の方々の安心安全を守れるよう、万全の体制でダム管理に臨みたい」と力を込める。



――熊本地震の経験について
 阿蘇大橋地区の大規模な斜面崩壊の復旧や、砂防堰堤25基を整備する直轄砂防事業の現場を担当してきた。
 象徴的な場所だったこともあり、当時は国の視察や報道機関の取材等も多く、常に緊張感を持って業務にあたっていた。数多くの完成式にも携わり、地域の復興に貢献できたことはとても貴重な経験として残っている。

――緑川ダム周辺の印象は
 緑があり、水があり、豊かな自然と澄んだ空気に囲まれたとても環境の良い地域。周辺にはキャンプ場やダム湖を横断するジップスライドも運営されており、早速家族と体験してきた。ダム周辺では美里町主催のイベントも開催されると伺っているので、今から楽しみにしている。

――昨年度からダムリフレッシュ事業に着手されました
 激甚化・頻発化する大雨によって、ダム貯水池内への堆砂量が増加しており、治水容量内にも一部土砂が堆積している状況。一日も早い土砂撤去が必要だ。
 昨年度から設計等に着手しているが、既に陸上掘削できる部分は浚渫を進めている。いつ何時、計画規模の洪水が起こるか分からない。関係機関とも連携しながら、事業を推進していきたい。

――地元建設業の存在は
 熊本地震発災時、テックフォースとして緑川堤防の緊急復旧に携わった。自宅が被災しているにもかかわらず、24時間体制で復旧にあたる地元建設業の方々を見て、本当に頼もしく心強い存在だと感じた。緑川ダムにおいては、小規模工事が多いなか受注いただき、安全施工に留意されていることに感謝を申し上げたい。

――管理所長としての意気込みを
 第一に、梅雨期と台風期の出水対応について、下流域の方々が安心していただけるように万全の体制でダム管理に臨む。加えて、ダムの役割や機能について理解促進を図ることも重要だ。SNSへの投稿や施設見学等の広報活動に注力するとともに、地域イベントにも積極的に参加していきたい。
  ◇  ◇  ◇
【略歴】江口秀典(えぐち・ひでのり)。福岡県立八女工業高等学校卒業後、1986(昭和61)年に建設省入省。阿蘇砂防事務所技術副所長、熊本河川国道事務所技術副所長、九州地方整備局企画部技術管理課長を経て、4月から現職。福岡県筑後市出身、1966(昭和41)年生まれ。
2025.6.16掲載

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