熊本県メンテナンス協会 青年部「青葉会」
会長 小田 一幸氏
業界の魅力発信に貢献


熊本県メンテナンス協会(深水弘一会長)の青年部会が発足し、初代会長に小田一幸氏(西部アトムライナー常務取締役)が就いた。8月の役員会で、正式名称を「青葉会」(あおばかい)に決定。若者らしい発想や機転で、親会をサポートし、技術の向上や業界の発展に努めていくと誓う小田会長に、就任の抱負や今後の事業展開などを聞いた。



――就任の抱負は
 今年40歳の節目の年になり、熟練者と若者達の考え方の違いやギャップに悩んできた。 どう解決していくかを模索していた頃、青年部を作ろうという話が上がった。20代から50代が集まって活動できる場ができて大変嬉しい。
 今後は意見交換を定期的に行い、若者の考えも柔軟に取り入れ、年輩者・若者がお互いに摺りあわせ、より良い方向に進むよう活動していきたい。

――業界の課題や解決に向けた展開は
 いまだに若者達が抱く業界の印象は、3K(きつい・汚い・危険)が強い。最近でも「キツイ」という理由で辞めていく者も多い。我々が若手の頃は、頭ごなしに色々言われてきたが、今はそんな時代ではない。現場の若手と話すと的外れなものばかりでなく、納得できる点も多い。年を重ねると固定観念に捉われがちだが、柔軟性に満ちた対応で若者の意見を取り入れ議論した方がプラスになると思う。
 今後は、若い人が魅力を感じられるよう、色々な活動等をSNSで発信していこうと考えている。魅力を少しでも感じ、業界に入職したいと思う若者が増えてくれるのではないだろうか。現場視察や工場見学、勉強会等の実施も検討している。

――会について
 会の名称案を会員各社に呼び掛け、約40候補を提案していただいた。その中から先月の役員会で「青葉会」に決めた。青葉には若葉を過ぎ青々と茂った木の葉という意味があり、木(メンテナンス協会)を支える葉(若者)を表現しており、会の主旨と一致する。
 現在、20代前半から40代後半の男女43人が加入している。先月も「まだ入会できますか」と問い合わせいただき感謝している。コロナが続いている状況で、これからどれだけ活動できるかは不安だ。役員の甲斐拓也副会長(ロードサポート)、本山正和氏(二和工業)、荒尾野礼美氏(協和)、深水啓太氏(山王)らと力を合わせ、しっかり運営していくつもりだ。

――協会では、青年部設立のほかに新事業を展開するそうですが
 各技術の専門部会を設立することも決まっている。会員各社とも技術の研鑽には日々励んでいるが、より深い知識や技術を向上させていくためには専門部会が必要。まだ設立に向けた検討段階だが、「安全・防護柵部会」「橋梁補修部会」「標識・標示部会」など5部会が設置されるようだ。われわれ青葉会も各部会と連携を図り、技術向上に貢献していく。
2022.9.16掲載

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