熊本県建設大工工事業協同組合熊友会青年部
「熊青会」中村 誠会長
再開発事業の人材確保が鍵

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 熊本県建設大工工事業協同組合熊友会(太田守俊理事長)の青年部「熊青会」が先月発足した。会員相互の親睦・知識の交流等を図ることを目的としたもので、人材育成に関する情報提供・意見交換、社会保険加入の推進、適正単価確保の推進などを実施していく方針。会長に就任した中村誠氏(中村工務店代表取締役)に意気込みを聞いた。





――青年部発足の経緯について
 私が24歳の時、青年部は既にあって、今の親会理事長の太田さん達が運営していたが、時代とともに当時の人達が皆親会に上がり、若い人がほとんどいなくなった。それで、青年部に代わって熊型会という会に若者やベテランの方達が集い、交流を深めていた。20数年が経った今、次世代の若者が増えてきたことから熊青会を発足させ、非組合員も含め、30人体制で運営していくことになった。

――会長に就任された感想・抱負は
 私が一番年上であることもあり、先輩達が思っていることを、後輩達に伝えていくことが役目だと感じている。具体的には、技術向上や人材育成の重要性を認識してもらい、私も勉強しながらこの業界を盛り上げていきたい。
 我々の業界は、一般の方々に認知されていないのが現状だ。それを払拭するためにも、安全パトロールや現場見学会の実施、くまもと技能祭への参加協力、清掃などのボランティア活動などをやっていきたいと考えている。

――型枠業界が抱える問題は
 桜町地区市街地再開発事業や熊本駅周辺第一種再開発事業で、熊本城ホール(MICE施設)、バスターミナル、ホテル、マンションなどの大型工事が予定されているが、仕事が大きいだけに、受注するには間違いなく人材の確保が問題になると予想している。仕事が大きいと人材をたくさん集めないといけない。そうなれば、競争が激しくなってくる。会社自体は減っていないが、雇用する人材が減っているのが現状で、大型工事に対し、1社では到底太刀打ちできない。3〜4社が協力して対応していきたいと考えている。

――建設業を目指す若者に対して何か
 大規模な現場を受けてみたいとか、何か大きな夢を持って入ってきてもらいたい。
 この業界の魅力は、仕事が形として残っていくこと。「この建物の建設には、お父さんも携わったんだよ」と子どもに自信を持って言える。この誇りは、何ものにもかえがたい。
2015.10.29掲載

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