熊本県畳工業組合
北岡 幸弘理事長
プレミアム付商品券を起爆剤に

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 熊本県畳工業組合の第51回通常総会が開催され、新理事長に北岡幸弘氏(北岡畳店代表)が就任した。組合員減少が進む中、畳需要の増加を目指し、各支部一丸となって新事業を展開する方針だ。北岡理事長に意気込みを聞いてみた。





――新理事長に就任された抱負は
 副理事長をしていた時、組合員の減少が深刻化していたため、それをどうにかしてくい止めなければという思いがあった。組合費などの問題もあるが、「組合に入っていて良かった」と言われるようなメリットを打ち出していくつもりでいる。

――具体的に考えられていることは
 今年度から出資組合に移行したことで、営業的な利益を伴う事業に挑戦し、少しでも組合費を軽減したいと思っている。組合は、みんなが助け合っていく組織。若い人や郡部の人たちの意見も聞いて、具体的に何をやっていくかを検討していきたい。

――そのほか27年度の事業計画は
 政府が推進している「地方創生」の一環で今年度、県産畳表の消費拡大を目的に、熊本県産畳表プレミアム付商品券事業に取り組むことが決まった。今後、県と打ち合わせを行い、これを起爆剤に組合を元気づけたい。
 また、今年度から和室の断熱改修が住宅エコポイントの対象となり、「畳」のみで3万ポイント、「畳」プラス「床下」で3万ポイント獲得できる。JIS規格床の畳床サイズと、住宅ポイント最低使用量(畳数)が決まっているが、この経済対策をうまく活用して、畳の入れ替えを県民にアピールしていきたい。

――畳本来の良さは
 保温性、防音性、安全性、健康性などに優れている。さらに、畳にはクッション性があり、赤ちゃんを育てるには危険性が少なく、畳が一番安心できる。歳をとった時ベッドでなく布団を敷いて寝起きすると、足腰の運動にいいとも言われている。

――技能向上に取り組んでいることは
 毎年、畳製作部門における一級・二級技能士試験を受けるために、年2回講習会を行っている。講習・試験に一生懸命取り組んでいかないと、各企業や業界の技能継承ができなくなる。

――公共発注機関等への要望などは
 郡部の発注機関に対し、公営住宅などの発注の際に分離発注をお願いしたい。畳は単価で判断される部分もあるが、畳の良さ≠もっと積極的に設計事務所や建築会社に伝え、需要拡大を図っていかなければならない。
2015.7.2掲載

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