就任インタビュー
全国生コンクリート工業組合連合会
九州地区本部長 味岡和國氏
 共同販売・集約化が課題  九州地区本部を正常化へ


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 6月の全国生コンクリート工業組合連合会(以下、全生連)九州地区本部総会で本部長に就任。同時に全生連で副会長に。公共事業の減少に伴い需要が後退するコンクリート業界。共同販売事業を構築し、同志らと共に業界を牽引していくことで、生き残りをかけた競争に挑む。





――本部長への就任は、自らの立候補からと聞いているが
 生コン専業者としての使命感とでも言うか。九州地区本部がまとまっていない状態だったので、とにかく正常化して後輩にバトンタッチ出来るよう再構築していかなければならない。野心も何もない。需要が低迷する中、「少ない数量でも生き残ることができた」と言われるよう組合員の結束を図ることが自分の役目だと思っている。

――当面、取り組むべき課題はどういったことか
 全生連の中でも九州地区本部は工場数が最も多い地域。集約化をして共同販売事業を軌道にのせることが生き残るための道だ。自分の足下である熊本地区では、組合活動が休眠となっており、出荷すれば赤字の状態。ただ敢えて競争し、目を覚ましてほしいと思っている。共同販売、そして集約化。適正価格でコスト縮減すれば少ない数量でも利益が出ることを示していきたい。

――一般の人達がコンクリートに対して偏見を持っているように思うが
 コンクリートの重要性を訴えていくことが大切だ。民主党が謳う「コンクリートから人へ」、農政から出た「コンクリート社会から木の社会へ」。どれも本質が解っていない。コンクリートは建築、土木に無くてはならない資材。東日本大震災では、津波にも負けない強度が立証されている。コンクリートも木や鉄やアスファルトと同様に使ってくださいと言いたい。

――今後の活動について具体的にお願いしたい
 4年ぶりに九州地区の仲間たちが集う「協組運営研修会」の開催を計画している。場所は未定だが、時期を秋口に考えている。それを成功させることが、九州地区本部の正常化へのカギを握るだろう。8月の正副会長会議では、自身の手法に基づく、集約化資料を配付するつもりだ。生コンは単純でもあるし、難しくもある商売。何者にも左右されないような強い組織をつくっていかなければならない。
2011.08.01掲載

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