熊本県産業開発青年隊訓練所   徳永 國壽 次長


 建設業界に毎年、即戦力の土木建設技術者を送り出している熊本県産業開発青年隊訓練所が、来月(04年9月)6日より来年度の隊員募集を開始する。建設市場が縮小する中、華々しい出来事も年々陰を潜める建設業界。それに呼応するかのように、隊員の応募も減少しており、建設業の賑わいが若い力を呼び戻すカギとなりそうだ。同訓練所では「建設業にもっと元気になってもらわなければ」とエールを贈る。隊員確保に東奔西走する同訓練所の徳永國壽次長に訓練所の実情を聞いてみた。


−隊員確保が困難な状況と聞いているが

 3年ぐらい前から入所隊員は減少傾向だ。これまで50人だった定員を今年度から40人にして対応している。高等学校等に入所斡旋をお願いする中で、進路指導の先生は積極的に進めておられるが、公共事業の縮小等を将来的な不安材料と捉えていることも減少する要因の一つ。活気ある建設業を取り戻して、将来性のある職種と認知されるよう業界の方々にお願いしたい

 −訓練所ならではの教育内容をお聞かせ下さい
 うちは全寮制で、技術者としての専門知識ばかりでなく、日々の訓練を通して社会人としての人格形成にも力を入れている。就職率も100パーセントで、卒業後のフォローも十分だ。昨年からはオープンキャンパスを実施し、学内を開放して訓練内容の周知にも努めている。

 −時代にマッチした教育訓練にも取り組んでいると
 CALS/ECに対応したカリキュラムを充実させている。パソコンも増やし、以前60時間だったパソコン実習を90時間にした。
このように今までのカリキュラムを見直し、時代のニーズに合った訓練計画を作り、柔軟に対応できる人材を育成していきたい。
 訓練とは関係ないが女性隊員の受け入れも平成7年から開始した。これまで29人の卒業生を送り出しており、ハード面での受け入れ体制は万全だ。今後も大歓迎したい。

 −優秀な人材を数多く輩出しておられます。OBのバックアップについては
 もちろん頂いている。卒業生による「熊青会」は、県内各振興局単位での支部もあり、絆も強く組織がしっかりしている。隊員増につながれば、このネットワークがフル稼働するだろう。
2004.08.26掲載

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