小笹康介・八代商工会議所第11代会頭に聞く
 〜建設業界から初の選任、八代地域の経済活性化に意欲〜


 八代商工会議所の第11代会頭に小笹建設工業(株)社長の小笹康介氏が選任され、建設業界から初の会頭が誕生した。
 同商工会議所では、13年度からTMO(タウンマネージメント)事業に取り組み、これまで多くの事業を展開。さらに15年度はアーケード改築工事が本格化する。中心市街地活性化に向け、着々と事業が進められている中、新会頭にその意気込みを聞いてみた。

 −会頭となられたご感想・抱負は
 この厳しい経済情勢の中での就任ということと、これまでと異なって建設業界の中から選任されたということで、私自身大変戸惑っています。
 しかし、選任された以上私としては、歴代の会頭さんが進めてこられた形を継承しながら、八代地域の農協や漁協、各種団体の方々と広くコミュニケーションを取り、協調しながら八代の活性化のため、精一杯努力していきたいと思っています。
 これからは、商工会議所も社会情勢の変化に対応して変わっていかなければなりません。地域経済活性化のため、何をすべきか会員の皆様と共に考え、問題を提起し、行動を喚起しながら、必要に応じて行政にも積極的に意見を具申していかねばならないと考えています。

 −八代の市街地活性化に求められるものは 
 今までの八代の場合は、農業と工業を主とした街づくりでしたが、これからは、農・工・商が一つになって進んでいかなければならないと思います。海、山、平野など八代の環境的にいいところを生かし、個性あふれる街づくりを行っていくことが活性化につながるものと思っています。市町村合併や市内の交通アクセス網などを考えた場合、今後は区画整理が特に重要になってくると思います。
 今後、新幹線の開通や市町村合併が始まりますと八代の顔が確実に変わってきます。その変わっていく顔を、活き活きとした表情にしていくことが一番大事だと感じています。

 −15年度のTMO事業計画は
 ハード面では、本町1丁目から3丁目までのアーケード改築を計画しています。計画を実行に移すための諸手続を早期に行い、できるだけ早い時期での着工を目指しています。年末までには完成させ、歳末大売り出しに弾みをつけるつもりです。
 ソフト面では、花いっぱい運動や成人式参加者へのお祝いイベント、そしてお雛祭りや九州スリーデーマーチへの参加等を実施していきますが、それに新しいものを一つ二つ加えていきます。
 昨年、『商人塾』を実施しましたが、若い方や、おかみさん達が自分たちで店舗診断をし、個店の魅力をどうやって出すかという一店一品(逸品)運動を行いました。その結果、おかみさん会≠ェ誕生しました。皆さん大変張りきっておられます。これからの時代、女性の力は欠かせないものであり大いに期待しています。

 −今後の課題は
 今までは、郊外型の店に足が向いていた状況でしたが、それがだんだんと中心市街地の方に還ってくる傾向にあります。高齢化が進む中、お年寄りの移動距離は限られてきますので、諸機能が分散した郊外よりは中心市街地の方が住みやすいんですね。
 これからは、中心市街地に集客力をいかにつけるかです。イベントだったり、個店の魅力だったりいろいろありますが、中心市街地の居住人口をいかにふやすかということが今後の課題になります。 

 −最後に座右の銘≠お聞かせ下さい。
 座右の名というほどのことではないんですが、基本的には、お互いに信じあい、助けあいながらやっていくということですね。人の助けがないと自分というものは成り立っていかないと思っていますので、これからも地域に人に助けてもらいながらやっていきたいと思っています。
2003.03.20掲載

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