2020年秋の叙勲で旭日双光章を受章
天草設備社長 横山英生氏
人間力を強化した技術者集団へ


 コロナ禍で先行き不透明な閉塞感が漂う中での受章。「業界にとって少しは明るいニュースを提供できたかな」と関係者への感謝を口にしつつ、目尻を下げる。
 熊本県管工事業組合連合会で、1994年から副会長を務める重鎮だ。国家資格取得の重要性を訴え、講習会等の支援体制づくりに奔走し、多くの有資格者を誕生させた。「技術者集団を極めるには資格だけでなく、人間力の強化も必要」と次なる目標を掲げる。「工事を行うのは人。品質を高めるには人間力を向上させなければ」。
 設備業界では、リニューアル工事の増加に伴い、新たな課題も浮かび上がる。「使用中の建物は、作業時間が夜間や休日に制約される」として、「単価などを含め発注者や設計者と意見交換し、問題を解決したい」と意欲を見せる。
 生まれ育った天草への思いも強く、清掃活動をはじめ交通事故・犯罪捜査に協力する「みまもり」協定など社会貢献事業にも率先して取り組む。「天草が発展するには、地域内にあるすべての企業が一つにまとまるのが理想。互いに知恵を出し合い、天草の魅力を発信できれば」。今後の活動を模索している。
 昨年の受章は、不易流行を信条に歩んできた会社の創立50周年とも重なった。「顧客から感謝して頂ける企業。この目標は絶対に変えてはいけない」と強調する一方、QCサークル活動の実施やISOの認証取得、ブライト企業の認定など時代に応じた企業イメージを確立してきた。「感恩報謝の精神を忘れず、信用・信頼される100年企業を目指したい」。新たな決意で挑戦を続ける。
 趣味は、コロナの影響で「量が増えた」という読書と、「収束を待つしかない」と苦笑する旅行。天草市在住の71歳。
2021.2.1掲載

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