国土交通省緑川ダム管理所長に就任した
西 保幸氏
洪水対策のため日々訓練



 熊本県内への赴任は、川辺川ダム砂防事務所に続き2年ぶり4度目となる。「いつ、どこで発生するか分からない計画規模を超えるような豪雨に対して、適切な洪水対策ができるよう、日々の訓練や設備の保守点検に努めている」。河川管理のプロとして少しの妥協も許さない。
 九地整河川部地域河川課長補佐時代(平成17〜18年度)には、台風17号による大淀川、五ヶ瀬川の水害と、鹿児島県北薩豪雨による川内川、米ノ津川の水害を経験した。「宮崎県南郷村や、えびの市では総雨量が1300_を超え、大淀川ではHWLを超える洪水が約24時間続き支川の氾濫が相次いだ。大淀川の堤防決壊が脳裏に浮かび、とても心配したことは今でも忘れない」と振り返る。その後、大淀川水系、五ヶ瀬川水系の激甚災害対策特別緊急事業の採択作業に奔走した。
 緑川のダム湖周辺に今年5月、「フォレストアドベンチャー・美里」(美里町管理)がオープンした。フランス発祥の遊具施設で、森の地形や樹木を活かし、樹木間にワイヤーロープ、丸太などを設置した森林体験型のアウトドアパーク。マスコミにも大きく取り上げられた。「多くの方々に体験してもらいたい。近くには、バンガロー、五右衛門風呂、シャワー室、炊事棟などを備えたキャンプ場もあるので、これらの施設を訪れた際には一緒にダムと湖畔も散策して楽しんでほしい」と話す。12月にはダム湖を跨ぐ延長500bの空中移動設備が完成する予定だ。
 お酒が好きで、料理も得意。趣味は、海釣りと近世武家社会中心の日本史。昭和33年生まれ。56歳。 
2015.6.15掲載

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