平成25年建設事業関係功労者等国土交通大臣表彰を受賞した
(株)熊野組代表取締役 熊野祐一氏

地域とのつながりが重要


写真 社会貢献と災害対策・支援に心を砕く。支部長を務める県建設業協会の玉名支部では、稚魚の放流や桜の植樹などの活発なボランティア活動を展開。昨年の豪雨災害を受けて支部会館敷地に大型土のう袋1500枚などを収めた防災用倉庫も設置した。「社会福祉に寄与することは当然の責務。今後も地域とのつながりを深めたい」。
 建設業を営む祖父や父の姿を見て業界を志した。日本大学理工学部建築学科を卒業後、東京の建築設計事務所に入社。父の他界がきっかけで故郷の玉名に戻り、26才の時に家業に入った。
 会社では、人を信頼し人を大切にすることを重んじ、常に口を出さず社員の力量を把握して現場の采配に任せている。「会社の実力は全て社員の力。目まぐるしく変化する業界情勢の中で、それが安定した業績を続ける基本」と相好を崩す。
 30代の頃、地元の青年会議所に入会し、異業種と交流する中で「我々建設業も地元を守りたい」と地域連携の重要性を強く意識。支部長就任後は社会奉仕に力を入れ、様々な活動を実施している。県下業界で初めて開催した暴力追放意識啓発セミナーでは、その取り組みが、地域の明るい社会づくりに貢献したとして県警本部長から表彰された。
 「地域とのつながりは大事にしないといけない。地域あっての建設業だから」。人一倍の愛郷心で郷土に根ざした貢献活動に骨身を惜しまない。
 玉名市で妻と娘二人の4人暮らし。65歳。
2013.08.01掲載

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