国土交通省熊本河川国道事務所長
 進藤崇氏

建設業界の協力で事業促進


写真 大学で土木を専攻し、昭和59年に旧建設省に入省。これまでに中部地方建設局高山国道工事事務所所長や茨城県土木部長などを歴任してきた。熊本は仕事で過去2回ほど訪れたが、赴任は初めて。土地勘を養うために「引っ越しで東京の自宅から車を運び、週末はドライブ」と意気込む。既に同事務所が所管する国道(延長計301`)を走破し、更に活動範囲を広げたいと考えている。
 平成8年に国土交通省道路局路政課で、路面電車の利活用や普及促進に携わった。路面電車は、車の需要拡大とともに昭和45年頃から廃線の動きが進んだが、平成に入ってから環境負荷の軽減などが見直されて欧州諸国で復活、日本でも再評価する動きが高まっていた。当時、仏ストラスブール市の路面電車を主要交通網とした都市計画に衝撃を受けた。
 「路面電車を街に走らせることで、交通体系を自動車から公共交通に変え、ひょっとしたらストラスブールの様に都市そのものを変えられるのでは」。そんな熱い思いで、仲間達と仕事に明け暮れたことを思い出す。路面電車の普及に関わった者として「熊本市街を走る路面電車の姿を見ると嬉しい」と顔をほころばせる。
 県内では白川激特や滝室坂道路が新たに事業化され、中九州横断道路(熊本―大津間)等が計画段階評価の手続きに入るなど、ここ半年で社会資本整備をめぐる情勢は大きく変わった。「地域の期待に応えながら、スピード感を持って事業を進めていくためには建設業界の協力が不可欠」と更なるパートナーシップの強化を呼びかける。
 東京に妻と子ども2人を残して単身赴任。先日ドライブで訪れた阿蘇では、新緑眩しい草原や眺望が気に入った。昭和36年9月10日生まれ、51歳。
2013.06.27掲載

戻る

  All right reserved for west japan construction news Co.,Ltd    renewed on 2004/4/8 Y.アクセス昨日 T.アクセス本日