第45回「熊本県電気工事業技能競技大会」で優勝した
(株)熊電施設天草支店 松岡健一氏
「若い人にも技術≠伝えたい」


写真 「嬉しさよりも、ホッとしたというのが正直な感想」と安堵の表情を浮かべる。自分の技術力のレベルを試そうと初出場した昨年の大会成績(2位)を上回り、見事栄光を勝ち取った。「練習時間を確保してくれた会社や先輩方のおかげです。それに、私の代わりにPTAの会合等に出席してくれた家内にも感謝しています」。
 今大会への再挑戦を決めたその日、アクシデントが襲う。現場でパイプを持ち上げた瞬間、腰に激痛が走った。「初めてのギックリ腰でした」。追い打ちを掛けるように、発表された競技課題もボックスの数が多いなど難易度が高く、150分の制限時間内に完成させるには、昨年以上の段取りとスピードアップが要求された。「身体を動かしての練習が思うように出来ず、随分焦りました」。そんな状況にも関わらず、本番では15分前には課題を完成させ、作業時間も他を寄せ付けない独走ぶりだった。
 競技大会には、今年入社した会社の後輩も見学に来た。先輩の活躍に刺激を受けたらしく「来年の大会に出場したい」と意欲をみせている。「私が先輩方より教えて頂いた技術を、これからは若い人たちにも伝えていかなければ」と若年技術者への指導・育成の重要性も自覚している。
 11月22日に大分県で開かれる九州大会には、熊本県代表として出場する。「安全面はもとより見た目の美しさなどにも配慮し、昨年の 7位を上回る結果が出せるよう全力を尽くしたい」と意気込む。
 釣りが趣味で、月 2回は磯釣りや船釣りなどを楽しむ。以前は、中学生と小学生の娘さん3人も付き合ってくれたそうだが、「最近は誘っても『スーパーマーケットの方がいい』と断られます」と苦笑する。
 天草市に祖母、両親、妻、娘3人の8人で暮らす。昭和48年生まれの38才。
2011.11.3掲載

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