国土交通省菊池川河川事務所所長に就任した
 中島 修氏
「地場建設業はインフラを支える功労者」


 本省勤務時代、沖縄の県営座間味ダム建設事業に携わる。山も川もない離島で渇水に悩まされている島民にとって、生活用水確保が喫緊の願い。「造って欲しいという思いが、工事着手時と完成時の住民の笑顔に集約されていた」。必要性のある事業に対する責任を強く受け止める。
 平成15年の北海道での異常降雨による出水や、16年の新潟県中越地震で災害の怖さと恐ろしさを目の当たりにする。「災害時は、川も道もまずは土嚢による応急措置が重要」。河川局の災害査定官として全国を飛び回った経験から、「地場建設業者はインフラを最も間近で支えている功労者=B重機を使ってその場で土嚢が作れるのはその地域の建設業者しかいない」。地域産業の重要性を肌で感じ取る。
 菊池川を担当するのは、入省直後以来、30数年ぶり。川の面持ちは以前とさほど変わらないものの、豊前街道など山鹿市内のまちなみの変化と、地域住民の川≠題材とした活動に驚いたという。山鹿大橋付近に近く一部完成する「やまが湯ノ瀬川公園」は、その一つのかたち。山鹿のまちと一体となった川づくりを目指して、国交省が地域住民、山鹿市と連携し新しい水辺空間≠造りだした。
 「以前は守るための治水対策を前面に出していた。流下能力を上げるのはもちろんだが、付加価値を付けともに利活用するのが今の時代。江戸川や筑後川のような賑わいが出てくれれば」。終業後は昔に思いをはせながら山鹿市内を散策。まちづくり等の会合にも積極的に顔を出し、地域住民と川が共生する川づくりを模索する。
 所長室には、菊池川流域ライブ画像配信モニターが並ぶ。「便利になった」と見つめる一方で、現場に出向いて状況を知り、住民や職員とのコミュニケーションも欠かさない。
 佐賀県基山町に妻と娘を残し単身赴任中。57歳。
2010.5.20掲載

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