平成18年度「現代の名工」に選ばれた
(株)草西建設代表取締役  草西武夫氏
若者にものづくりの技%`える



草西武夫氏 この道を選んで良かった―。卓越した技能を持つ「現代の名工」に選ばれた職人の顔から笑みがこぼれた。小さい頃、建具職人だった父親をみて職人に憧れ、大工の道に。一路邁進した末に、名工の名をつかんだ。
 昭和60年頃からコンクリート枠組の技術を磨いた。「これからは木造だけでなく、コンクリートも主流になると考え、一から学んだ」。
 平成14年に携わった「竜北道の駅」では、曲面屋根型枠施工法を考案し、図面通りの曲面方形屋根を見事に完成させた。また15年には、南九州で初となる20階建の高層マンションで、特殊パネルを使って資材管理を徹底するなど作業効率のレベルアップを図った。「どの現場も苦労した分、思い入れも深い」と当時を懐かしむ。
 一方で、技能者の指導育成にも携わる。職業訓練指導員として長年、後進の育成に取り組んできた。最近の後継者不足問題には「技能士を目指す若者が減っているのはとても残念なこと。しかし、なり手が少なくなる反面、技能者としての地位は向上するのでは」と、専門工を目指す若者にエールを送る。
 最近では、子どもたちにも、ものづくりの技∞素晴らしさ≠伝えている。熊本県建築組合連合会の会長として、県主催の「ものづくりチャレンジ教室」に参加し、県内の小中学校を回っている。「子どもたちが無心になって本棚やCDラックを作る姿を見ていると嬉しくなる。これをきっかけに将来、技能士の道に進んでくれれば」と目を細める。
 趣味はカラオケ。「お酒が入るとついつい歌ってしまう」。熊本市の自宅で妻と2人で暮らし。昭和13年生まれの68歳。
2006.11.30掲載

戻る

  All right reserved for west japan construction news Co.,Ltd    renewed on 2004/4/8 Y.アクセス昨日 T.アクセス本日