「熊本の将来のためにも地元企業への優先発注を」
建設事業関係の国土交通大臣表彰を受章した
(株)三津野建設 代表取締役 西尾 剛人氏


 常に頭の中にあるのは"県内建設業の活性化"。熊本県建設業協会建築部会長就任後、全市町村に対し、地元企業への優先発注の陳情をはじめた。「その地域の業者を、それが無理なら最低でもJVとして県内業者を使ってほしい。我々も一市民であり一県民。熊本の将来のためにも」と。
 昭和48年に熊本工業大学建築科(現・崇城大学)を卒業後、(株)三津野建設に入社。仕事に対する"真面目に一所懸命"の姿勢が社長の目に止まり、僅か入社5年目にして常務取締役に抜擢された。
 代表取締役に就任して以来、会社では、いつもこう言う。「会社は社員のためのもの。努力したものが報われる。やる気があれば、誰でもトップになれるチャンスがある」。自身がこれまで歩んできた経験から出る言葉だけに「もしかしたら俺でも、私でも…」という社員の夢も膨らむ。
 現在は、熊本市が初めてPFIで取り組む総合保健福祉センター整備事業に期待を寄せる。建築部会トップとして、地元業界団体の牽引役に徹し、1社でも多くの地元業者が受注できるようにと意見交換や、陳情活動に明け暮れる。
 「一事業に対し、皆の気持ちがひとつになることなど今まで無かったこと。大手に有利だと言われるPFI事業でも、熊本の風土や特性を知り尽くした我々にしかできない提案は可能だ。中小企業の集まりである我々が落札できれば、県内建設業の活性化にも繋がるはず」。
 休日には月2回、家族で天草や芦北、阿蘇など、ドライブに出かける。しかしそれは普段なかなか行けない遠い現場の視察を兼ねて。最近では妻から「今日はどこの現場に行くの」と言われるまでに。熊本市内に妻、次女と3人暮らし。昭和20年生まれ。60歳。
2005.7.28掲載

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