安全優良職長厚生労働大臣顕彰を受賞した
大日建設工業(株)松尾國幸氏


 現場でのキャリアは28年。高い安全意識で常に現場を支えてきた。「今日が大丈夫だったから明日も大丈夫だとは思わない。日々の積み重ねが大事」。これまでの適切な安全指導が、今回の受賞につながった。

 「大変嬉しく思いますが、何で私がという気持ちもあります。でもこれは、周囲の協力があったからこそと、感謝しております」。喜びの表現は控えめでさえあった。

 昭和52年に東海大学工学部土木工学科を卒業後、八代の建設会社に就職。その10年後、熊本市の大日建設工業(株)に現場監督として入社した。

 若い頃は体が動くこともあり、多少の失敗(けが)も度々経験した。しかし、この痛みを体験しているからこそ安全を意識した。

 これまで任された現場は数多い。その中でも熊本市西部浄化センターのポンプ棟一期工事は、特に印象深いという。

 「この工事は大手とのJVで、ニューマチックケーソン工法を用いた技術的にも難しい仕事でした。県内の地場業者で施工したのは、おそらくうちが初めてではなかったでしょうか」。

 28年間、常に季節や天候に左右され、また、夜間作業では、予想不可能なことが起きたこともしばしば。

 「苦労と思えば何でも苦労になるが、苦労と思わなければ全てが楽になる。要は、気持ちの持ち方ひとつですね」。前向きな姿勢でいくつもの難局を乗り切ってきた。

 休日には、よく阿蘇方面の温泉に行き、鋭気を養う。「健康法は暴飲暴食をしないことですかね」と、自身の安全管理も怠らない。

 現在、妻、子供3人と熊本市に在住。51歳。天草郡河浦町出身。
2005.1.20掲載

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