平成17年8月29日新聞掲載
熊本県産業開発青年隊訓練所・中庭安一所長
熊本県産業開発青年隊訓練所の18年度隊員
9月5日より1次募集開始

 熊本県産業開発青年隊訓練所(中庭安一所長)は、9月5日から18年度の隊員募集を開始する。定員は40人で1次募集で30人、2次募集で10人を選抜。少子化等の影響で年々入所者も減少傾向が続いており、「若人よ、熱い夢を持て」をキャッチフレーズに広く男女隊員を募っている。
 同訓練所は、一年間の講座や現場実習を通し、土木建設技術者として必要な専門的知識や実践力を習得させる県営の施設。大型特殊自動車運転免許や車両系建設機械・小型移動式クレーンの運転技能講習修了証、情報処理技能検定(表計算・CAD)―などの資格・免許等も習得できるよう教育する。修了後の進路についても、十分な指導を行う。
 応募資格は@県内に居住・居住しようとする満18歳以上25歳未満の独身者(昭和56年4月2日から昭和63年4月1日までの間に生まれた者)A高等学校卒業程度の学力者B所定の訓練・全寮制の規則正しい共同生活に耐えられる者―が要件。年間経費として、65万円程度が必要となる。
 問い合わせは、熊本県産業開発青年隊訓練所(下益城郡城南町沈目1667、電話0964・28・6611)か熊本県土木部監理課(県庁内、電話096・383・1111、内線6013)

INTERVIEW 活気あふれる建設業を期待!
熊本県産業開発青年隊訓練所  中庭安一所長

 同訓練所では、規律正しく、厳しい訓練でこれまで数多くの建設業技術者を輩出。県内外で卒隊員が活躍している。訓練所の現状を中庭所長に聞いてみた。

―隊員募集での活動は

 駅にポスター、ラジオでのコマーシャル、各学校の訪問等、様々な形で隊員募集の活動を展開している。ただ、なかなか訓練所の存在自体を知らない人が多いような気がする。今後も積極的にピーアール活動を実施することで、進路の選択肢となるよう努力していきたい。
―全寮制の隊員を受け入れる側として苦労もあると思うが
 健康管理面には特に気を使っている。私でも誰でも難しいことだと思うが、自分自身を管理するという自律の精神を養ってもらいたいと願っている。そのことが社会に出ていく隊員にとっては重要だ。訓練は厳しいが世の中はもっと厳しいんだということを伝えている。
―以前と違ったカリキュラムや活動は取り入れているか
 建設業は今や電子納品、CALS\ECなど、ITの活用が大幅に増えつつある。訓練所でも現在、100時間程度をパソコン教習に割いており、力を入れている状況だ。現場での実務的な実習ももちろん大切だが、事務的な能力を身につけることで、実力が存分に発揮できるような人材育成を目指している。
―建設業に対する要望はあるか
 隊員の将来の受け皿となる建設業が元気になってもらうことを強く望んでいる。景気が低迷し、公共・民間投資の減少が続く中、難しい問題でもあるが、隊員へ建設業への進路を進める側の者としてはたっての願い。地域経済を支える基幹産業として活気づいて欲しい。 
■■■ 17年度隊員の声 ■■■

宮崎浩一隊長(23歳)
 建設業で働いていた父の後ろ姿を見ていてこの業界に進むことを決めました。訓練所ではサッカー、ソフトボールなどのクラブ活動で楽しく汗を流しています。訓練に取り組む姿勢としては自分に甘えないようにと心がけています。
人物メモ スポーツ万能で、高校時代は新体操でインターハイ、国体でそれぞれ優勝するなど、輝かしい経歴を持つ。隊員のまとめ役、牽引役として信頼も厚い。



星山敬宣副隊長(23歳)

 芦北町の轄イ藤産業から企業派遣されて入所しています。一年間みっちり勉強し、将来は橋の建設など、大きな工事に従事し、自分の力が発揮できるよう頑張りたいと思っています。先日、行われた100`踏破訓練を無事終えた達成感が今でも印象に残っています。
人物メモ 大学では建設工学を専攻するなど、技術屋として高度な技能を持ち合わせる。誠実でまじめな性格で、将来の建設現場での意欲を燃やしている。



小山あゆみ隊員(18歳)
 植木町の葛繻嘯ゥら企業派遣されました。訓練所に慣れるまでは、とても辛かったのですが、レクレーションなどが楽しく、思い出に残る日々になりそうです。会社に戻ったらここで習得した技術を活かしたいと思っています。現場がわかることが何よりも大切ですね。
人物メモ 高校時代はバレー部のキャプテンとして活躍。明るい笑顔で隊員の志気を盛り上げる。




矢裂和教訓練課長の話
 学校教育にないものがこの訓練所にはあるような気がする。仲間意識や友人との絆など、精神的に安定することが日に日に伝わってくる。入所時と卒業時とを比べれば顔が全然違う。24時間の共同生活や規則正しい規律訓練で、自信がついたのか柔らしい顔になっている。
 隊員を受け入れた企業からは、キチッとあいさつができて、行動が機敏だ、と高い評価を頂いている。建設業に優秀な人材を送り込むことが出来るよう指導に努めたい。   

[目次]