(株)高田塗装(熊本市)が大規模改修                 平成20年8月25日新聞掲載
11月3日の大祭日に蓮華院誕生寺・奥之院を披露


 全国にある五重塔でも最大級の高さを誇る玉名市の「蓮華院誕生寺・奥之院」で、内外装を全面的に改修する大掛かりな工事が始まった。鞄`座工房(玉名市)監理の下、この作業を一手に引き受けたのが轄sc塗装(井上孝治社長、熊本市西原1丁目)。15年前に請け負ったこの寺の工事で技術が認められ、今回も任された。



 奥之院は、真言律宗の「萬願成就」、「一願成就」の願い事の叶う寺をモットーにしている祈願・祈祷の寺。修行を目的とした、質素な木目調が主流の造り。今年で建立30周年を迎える。
 改修する五重塔は、SRC造高さ51・5b、延床面積5651平方b。改修面積は、内、外壁を合わせ1万5000平方bにも及ぶ。一般的な木造の神社・仏閣は、改修することがほとんどないが、奥之院はSRC造のため、定期的な改修が必要となる。
 施主の要望は、周囲の景観に溶け込んだ落ち着いた木目調に仕上げること。これに応えるため、色見本を作成してプレゼンするなど、何度も打ち合わせを行った。
 作業は、まず内・外壁に塗られている古い塗膜をすべて剥がす。その後、刷毛を使って、コンクリート面の下・中・上塗を各2回、木部面の下地調整1回、上塗2回、天井部分の硅カル板を上・下塗各2回―など、すべて手塗りで丁寧に仕上げる。
 工事には、連日30人を超す作業員を導入。同社玉名営業所の井上匠所長(事業主代理人)は「一度足場を外すと、塗り直しが許されない。工程ごとに何度もチェックし、少しの塗りムラも見逃さないようにしたい」と意気込む。前回の施工経験を活かし、徹底した監理をしているという。
 11月3日に開かれる建立30周年の大祭で、新しい五重塔が参詣者に披露される。


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