環境配慮した土壌改良を促進                        平成18年10月19日新聞掲載

■土質改良機を介し、建設発生土を盛土材へと改良
SI工法 熊本市山室1丁目の山室大窪第1号線道路改良工事で、「SI工法」による補強盛土工が始まった。九州SI工法協会(辻村長門会長・会員8社)が持つ建設発生土リサイクル技術を採用したもので、これまで土捨場処分されていた発生土が、瞬く間に良質な改良土として生まれ変わった。
 SI工法は、掘り返した建設発生土を自走式土質改良機に投入後、固化材と混ぜ合わせて盛土材などの改良土にリサイクルする技術。新たに土を購入するコストを縮減し、また、投入後わずか数十秒で再利用できるスピード化も実現した。
 すべて機械で生成するため、品質面、環境面などで優れているのが特徴。従来の建設発生土と固化材を油圧ショベルで混ぜる作業に比べ、混合のムラも無く、固化材の飛散による周辺環境への悪影響の心配も少ないという。
 5日から始まった補強盛土工事には、監督機関の熊本市や同協会会員が作業工程を見学。1時間あたり最大約40立方bが盛土材へと改良され、次々と埋め戻された。熊本市道路整備課の担当者は「想定していたよりも良質な改良土だ。今後もこの工法が活用できれば」と評価。同工法を推薦する熊本大学工学部環境システム工学科の北園芳人教授は「強度の面でも地震時の液状化に耐えられる工法。環境に優しい土木技術の結晶と言える」と話す。
 九州SI工法協会は限りある資源の有効活用には循環型社会の形成が不可欠≠ニの考えから3年前に熊本県内の地元業者で設立。リサイクル事業に着目し、環境に配慮した土壌改良の促進を図っている。
 SI工法は、すでに県工事でも採用されており、その有効性は立証済み。コスト縮減と環境保全を両立するリサイクル技術として今後、各発注機関でも採用の兆しだ。


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