(株)中央精機(熊本市)が販売開始                    平成18年10月30日新聞掲載

■足場・高所作業車不要、機械測定と自動デジタルデータ化で迅速かつ正確な測定
 コンクリート建造物のクラックの幅と位置座標を離れた所から正確に計測できるシステムがこのほど開発された。
 開発したのは大阪の関西工事測量梶B「KUMONOS(クモノス)」と名付けた測量機は、光波測量器に12分割したクラックスケールを内蔵。同社によると、こうしたシステムは世界で初めてという。
 特徴は、▽最大350b離れた所から計測でき、足場や高所作業車が不要▽観測データを本体にメモリし、CFカードでパソコンにデータ移動▽法面やトンネル坑内の展開図、建物の立面図を作成など。
 40倍レンズの採用で、100b離れた場所から約0・7_幅のひび割れを正確に測定。ひび割れ面と正対していない場合でも器械内部で計算する視準角度補正計測モードを備え、高所作業車や仮設足場を必要とせず、1人で地上からビル20階部外壁のひび割れを測定、ボタン操作で成果品がデータ化できる。関西の国交省発注工事でも既に使用され性能はお墨付き。
 九州地区代理店として販売を開始した中央精機梶i熊本市良町)の田上誠社長は、「危険を伴う高所作業を回避でき、短時間で正確なデータが得られるため、経費削減にもつながる画期的なシステムだ」と話す。
 これまでは、専用の定規をひび割れ部分にあてて幅を測定し、形状をスケッチするのが一般的。人によって測定誤差が生じがちで、過去のデータと比較しにくかった。
 建築物やコンクリート構造物の耐震性や劣化・損傷等への対応が求められている今、正確な3次元データを取得し10・20年後の経年変化を観測することで、初めて適切な補修計画が可能になる。


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