G拡大する市場睨み「防犯・環境ビジネス」へ平成16年2月26日新聞掲載
 「これからは防犯、環境がビジネスの主流になりますよ」。民事再生法の適用をうけた建設会社で働く渡瀬幸男社長は(有)三勝を立ち上げ、防災・防犯フィルムや耐熱ガラスコートの販売に着手。最先端技術を活用した新商品の拡販に東奔西走している。

 渡瀬社長が勤める建設会社が再生法の適用を受けたのは二年前。資材の販売も手掛けていたため、建設業界の営業不振をもろに受け、販売先の不渡りが再生法適用の引き金になった。(有)三勝の前身は元々その会社が持つ子会社で、新事業への進出とともにそのトップの椅子に座った。

 (有)三勝が扱う目玉商品は、防災・防犯フィルムで、ガラスに特殊フィルムを貼るだけで強靱なガラスを造ることができる。しかも飛散がないことから、安全な上、外からの進入を防ぐという優れた効果を発揮する。最近、テレビ・ニュースで話題になっているほか、住宅展などでは人だかりが出る程、引っ張りだこの商品となっている。

 「まず泥棒はシャットアウト。泥棒は平均七分で〃しごと〃を終える。警備会社と契約しても、ブザーが鳴って早くても着くのに十五分はかかる」と渡瀬社長。アメリカではテロ対策としてホワイトハウスやペンタゴンでも施工されているという。

 知人からの紹介がこの商品との出会い。「知人が持っていた商品の販売権を去年の夏頂いた。元々土木が本業。貼るだけと言っても技術力が信用の商売だけに研修などにも度々参加している」。商品の認知度が低いことから、知ってもらうための営業、立証するための施工と新事業展開の難しさを痛感する。

 渡瀬社長は、この商品のほか、ガラスに特殊なコートを施すことで冷暖房の使用を抑える『耐熱ガラスコート』、光触媒を活用し、シックハウスを予防する『クリーンエアガード』などの販売にも取り組んでいる。全て時代にマッチした環境ビジネスで、拡大の兆しがみえてきた市場を睨んでの選択だ。

 「建設業が良かった頃は、一度に五千万、一億円。金銭感覚が麻痺していたのは否めない」。今は平米・千円から万円単位の取引。一軒いっけん個人住宅を訪問して営業している。「きれい事を言うつもりはないが、環境問題は小さな事から始めないと大きな結果につながらない。喜ばれて、社会の役に立つ今の仕事に満足している」。渡瀬社長の新事業は、自らの理念を貫く場となって歩き始めた。
"環境保護"新事業で自らの理念求める

防犯・環境ビジネス市場の拡大をにらむ渡瀬幸男社長。新商品の拡販に動き回る



特殊フィルムを張るだけで強靭なガラスを構築



光触媒を塗布した窓ガラス(円内)。水滴が付かず快適な住環境を創造することができる

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