県内の動向を追うG平成15年9月29日新聞掲載
【「熊本市」電子入札システムを先行整備】
 指名競争入札の一層の透明性・公正性・競争性の向上を目的に昨年度から郵便入札を実施した熊本市。今年度に入り、八月には電子入札の導入に向けたシステム基本設計に着手している。電子入札の導入はいつ頃になるのか、また電子納品なども含めたCALS/ECへの今後の対応はどうなるのか。独自に多様な入札方式を導入し入札・契約制度の改革を進めている熊本市の今後の取り組みについて、幸山政史市長に話を聞いた。
【Q1:CALS/ECへの取組みについて】
 九州地方CALS/EC推進協議会は地方展開アクションプログラムのなかで、CALS/ECの整備完了目標を県が平成19年度、市町村が平成22年度と示している。また、熊本県においては熊本県CALS/EC推進協議会が設立し、15年度中に基本構想とアクションプログラムを策定する方針でいる。
 熊本市としての今後の取組みをお尋ねしたい

幸山政史 熊本市長
【A1:関係者各課でWG会議を設置し検討中】
幸山 - 熊本市では、平成十四年度に工事発注の関係各課で構成する「CALS/ECワーキンググループ(WG)会議」を立ち上げ、検討を行っているところだ。
 なお、CALS/ECへの今後の取り組みとしては、熊本県が現在策定中の「熊本県CALS/EC基本構想」を受けて、本市の基本計画及び具体的なアクションプログラムを策定したいと考えている。
【Q2:電子自治体の実現に向けての取組みについて】
 熊本市は『電子自治体の実現に向けて「熊本市情報化実施計画(第2次)」』のなかで、@入札参加業者の利便性の向上、入札の透明性の向上、入札・契約事務等の効率化を図るため、電子入札の導入を含め、入札・契約事務及び納品を電子化する。A将来的には、物品調達、業務委託の電子入札の導入及び工事の設計・積算、施工管理等も含めたトータルシステム(CALS/EC)の導入についても検討する−と示され、また、入札・契約業務の電子化に伴う関連システム基本設計業務を日本電気(株)に委託されている。
 システムの概要と今後のスケジュールについてお尋ねしたい。
【A2:17年度に電子入札を実証実験し導入】
幸山 - 熊本市では、平成十五年四月に策定した「熊本市情報化実施計画(第二次)」の中でCALS/ECの導入を盛り込んでいる。
 システムの概要については、現在検討しているところであるが、公共事業の調査・計画段階から設計、入札、契約、工事施工、維持管理までのすべてのフェーズ(局面)において、情報を電子化し、効率的に情報を交換、共有、連携できるシステムを想定している。
 また、導入スケジュールについては、電子入札システムを先行的に整備するため、まず、基本設計業務を発注し、来年度は実施設計を行いながら、業界への研修及び実証実験を通し周知徹底に努め、平成十七年度に導入したいと考えている。
 さらに、その他のシステムについても、「CALS/EC地方展開アクションプログラム(全国版)」に示された完了年度の平成二十年度を目標に導入を目指している。>>>後半へ続く
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